浴衣の水通し

浴衣の反物は、綿や麻・化繊など家庭で水洗いができる素材が多いです。

水洗いをすれば生地がある程度縮むのは仕方がないのですが、水通しをして予め生地を縮ませてから仕立てることで、洗濯による縮みをできるだけ少なくすることができます。

写真は綿麻のシボのある浴衣反物で、丈が2尺で5分縮みました。2.5%の収縮率です。
もし水通ししないで仕立てて洗濯したら身丈が1寸(約3.78cm)くらい詰まってしまったかもしれません。

タンポポ和裁では、通常、生地の性質に応じて水通しをしてから浴衣を仕立てています。(水通しが必要のない場合、しない方がよい場合もあります)

ただ、浴衣は身丈短めで軽やかに着るのも良いものですし、水通しをするとパリッとしたノリの効いた風合いが損なわれるのでしたくないという方もいらっしゃいます。
お客様のお好みに合わせてお仕立ていたしますので、お気軽にご相談ください。

先日、近くの公園で咲いていた菜の花。
春は浴衣のお仕立て開始シーズンです。