以前、男性の方から「家にあった着物なんだけどこのまま着ても大丈夫かな?」と見せられた着物が女物だったことがあります。
もちろん、ファッションとして男性が女物の着物を着るのは自由だし、素敵なことだと思います(女性が男物を着るのもすてきですね)。でも、知らずに着ていたらちょっと恥ずかしいこともあるかもしれません。
一般的には、男物と女物の着物は形が違います。
以下、特徴的な違いです(※そうでなければならないということではありません)。
- 男物は対丈で着る⇄女物はおはしょりをして着る
- 男物の袖には「人形」がある⇄女物の袖には「振り」がある
- 男物には身八つ口がない⇄女物には身八つ口がある
- 男物は内揚げがあるのが普通⇄女物は内揚げが無い場合もある
- 男物の衿は棒衿⇄女物の衿はバチ衿か広衿が多い
- 男物は繰越がない⇄女物には繰越がある
着物を見慣れていない人だとパッと見わからない違いかもしれませんね。
男物を女物に、女物を男物に仕立て変えることはできます(身丈次第ですが)。ご希望の方はぜひご相談ください。