着物はお手入れが大変だと言われますが、それほど手間をかけなくてもポイントを押さえれば長く綺麗な状態で保てると思います。
私が心がけているのは以下の3点です。
1)よく観察しながらブラシをかける
まず、シミや汚れがついていないかよく観察しながらブラシをかけます。
汚れやすい「衿」「袖口」「裾」は特によく観察します。
ブラシは布の地の目に沿って縦方向に、生地を痛めないよう力を入れずに軽く優しくかけます。
ブラシをかけることで目に見えないホコリやチリを取り除けます。繊維の流れも整えることができるそうです。
ここでは「よく観察する」ことが大切です。
その結果シミや汚れを発見した場合、大切な着物の場合は潔く?プロに相談します。
私は東京・新宿の「そろり庵 きものなおし」様にお手入れをお願いしています。
気軽にご相談することができるのでいつも心強いです。
2)一晩干して風を通す
着物は湿気が大敵です。室内の直射日光のあたらない風通しの良い場所に干して、湿気を飛ばします。一晩干せば十分だと思います。
湿度の高いときは除湿機を使うとカラッと干すことができます。
着物用の衣紋掛けが1つあると便利です。
3)丁寧にたたむ
着物は折り目正しくたたんでおくだけで、アイロンをかけなくても形が整います。
次回着る時に気持ちよく着るための最大のポイントは「丁寧にたたむ」ことだと思います。
着物は大きいので広い場所の方がたたみやすいです。広い机などが無ければ、床や畳の上に「衣裳敷き」を敷くとよいでしょう。
大きな折り紙を丁寧に折るような気持ちでたたむと良いです。