真夏の地直し

今回はスチームアイロンを使います

まだまだ暑い日が続いていますが、袷の着物の仕立て準備を始めました。
エアコンを効かせた部屋の中でスチームアイロンを使って地直しします。

地直しの目的は、地の目を整えることと地詰めをすることです。
綺麗に仕立て上げるために必要不可欠な作業です。

今回は洗い張りの反物。手触りが最高でした。

先日テレビ番組で三浦春馬さんが愛用の漆器の良さを「経年美化」という言葉で表現されていて感銘を受けました。
年月を経るほどに美しくなる、というのは着物にも通じる事かなと思いました。

さて、お仕立て頑張ります!

黙々と作業

袷の袖、口布の回し掛け

写真は袷の袖の口布を縫い付けているところです。「口かけ(くちかけ)」とか「回し掛け(まわしがけ)」といいます。
和裁所に入って最初にさせてもらった仕事です。できるようになるまで何枚も口布だけつけました。懐かしいです。

最近は流行の音楽を流しながら仕事をしています。
米津玄師さんなど、、今の時代を感じられて好きです。

仕立てに集中しているときは暑さを忘れることができます。
没頭できるのは幸せなことだなと思います。

夏大島の単衣

夏物は色々な素材・織り方の布があり、縫うのは難しいですが楽しいです。
この夏大島は変わり織で透け感が何とも涼しげです。手触りがさらっとしてます。

もしかしたら今年の夏は着物を着る機会がないかもしれないのに、誂えてくださるお客様がいらっしゃることに心から感謝します。
せめて、たとう紙を広げたときに、いつか着る時を想像してワクワク嬉しくなる様な良い仕立てをしたいと思います。

そうそう、先日出来上がったワンちゃん浴衣は親戚のコが羽織ってくれました↓