
青木玉さんの着物エッセイ本を久しぶりに読み返しました。
「幸田文の箪笥の引き出し」
「着物あとさき」
2冊とも、私が着物にハマった頃にお気に入りで何度も読み返した本です。
著者の青木玉さんは、幸田文さんの娘で幸田露伴のお孫さんです。
着物と共にある丁寧な暮らし、物を大切にする精神的に豊な生活が描かれていて、今の時代に読んでもとても面白いと思います。
着物の勉強にもなります。
少し古い本なので、ご興味のある方は図書館や古本屋さんなどで探してみてください。
着物をお仕立てします。千葉県浦安市の和裁店です。
青木玉さんの着物エッセイ本を久しぶりに読み返しました。
「幸田文の箪笥の引き出し」
「着物あとさき」
2冊とも、私が着物にハマった頃にお気に入りで何度も読み返した本です。
著者の青木玉さんは、幸田文さんの娘で幸田露伴のお孫さんです。
着物と共にある丁寧な暮らし、物を大切にする精神的に豊な生活が描かれていて、今の時代に読んでもとても面白いと思います。
着物の勉強にもなります。
少し古い本なので、ご興味のある方は図書館や古本屋さんなどで探してみてください。
7月に入りました。
薄物の着こなしが楽しい季節が到来です。
濃い色の透ける素材の着物の下に長襦袢の白が透けるのは何とも涼しげです。
小千谷縮などの麻の着物も、気軽に着やすくて好きです。
夏着物は少々暑いこともありますが、着ると蒸し暑さの中でだらけてしまいがちな気持ちがピリッと引き締まります。
今年はおでかけ回数が減りそうですが、ぜひ着て出かけたいです。
写真は私物の絽の反物です。
だいぶ昔にリサイクルで買った絽の単衣をほどき、筋消しに出しておいたものです。
反物幅が狭いので何にしようか思案中。
今年は間に合わないかもしれませんが、いつか形にしたいと思っています。
既婚女性の第一礼装である黒留袖は1枚ではなく、「下着(したぎ)」も重ねて2枚で着るのが正式です。
このときの「下着」は「長襦袢」とは別のものです。
つまり、「黒留袖」「下着」「長襦袢」3枚が必要になります(実際にはその下に肌襦袢なども着ます)。
黒留袖の「下着」も「長襦袢」も白いので分かりづらいですよね。「下着」は着物の一種で、「上着の下に着る着物」という意味です。いわゆる洋装で言う下着ではないのです。「長襦袢」はいわゆる洋装で言う下着にあたります。
袷の黒留袖の「下着」の仕立て方には3種類あります。
現代は「付け比翼(つけびよく)」仕立てが多いです。
女物袷長着と同じ仕立て方。本来の「下着」です。
代々家に伝わる古い留袖などで見かけることがあります。黒留袖用の下着は白いので、長襦袢と間違われやすいです。衿が広衿で、袖が着物と同じ形で、おはしょりをして着る長さの白い着物が出てきたら、それは「下着」かもしれません。
上着を仕立てる時に下着に見せる部分を一緒に縫って仕立て、下着部分のみを後で取り外せない仕立て方。仕立て方が複雑で、下着のみのお直しなども難しいからか、最近はあまり見かけません。
下着部分のみを別に仕立て上着にくけつける仕立て方。本比翼仕立てを簡単にした仕立てで、最近の仕立ては殆どこの仕立て方だと思います。
取り外しが簡単にでき、着やすく、用尺も少なくすみます。