冬の寒い日にはアイロン仕事がはかどります。アイロンをかけていると部屋全体がポカポカしてきて暖かくなります。
先日、大切な反物の地のしをしました。
大好きなHandweaver Magneticpole 「秩父太織」(ちちぶふとり)の地機の反物です。
とうとう自分の秩父太織の着物を縫えることになりました!
お仕立て前の反物はアイロンをかけて「地直し」(じなおし・じのし)をします。
「地直し」の目的は(1)地の目を整える、(2)地詰めをする、の2つです。
(1)地の目を整える
布は縦糸と横糸が交わって織られています。この縦糸と横糸ができるだけ直角に交わるように整えます。地の目が歪んだままだと綺麗に仕立て上りません。
(2)地詰めをする
布は時間の経過で少しづつ詰まって(縮んで)いくものが多いです。仕立て上がってから大きく詰まると寸法が小さくなってしまったり、表地と裏地の釣り合いが悪くなってしまいます。これを防ぐため、仕立てる前に布を詰まらせておきます。スチームアイロンも使いますが、風合いを損なわないように注意します。
秩父太織の反物は目が詰んでいて湯通しもしっかりされてるので、地直しをしてもほとんど全く詰まりませんでした。
仕立てるのが楽しみです。
お客様のお仕立ての合間に仕立てるので少しずつになりますが、お仕立ての工程をブログにアップしていきたいと思います。
秩父太織 Handweaver Magneticpole
http://magneticpole.jp/